優位性が薄れてきたニードル法

相対的に優位性が薄れてきたニードル法

ニードル脱毛

顔

永久性は高いが時間と費用がかかる

プローブという細い針を毛穴に挿入して通電(微弱な電流)し、発毛組織を電気の熱によって凝固させる処理法です。レーザーが脱毛目的で使用される前は、この方法が主流でした。エステ、医療機関ともにニードルで処理をしていましたが、医療機関が麻酔で痛みを軽減できるのに比べ、エステでは医療行為が出来ないために、痛みに対する苦痛が両者の違いとなっていました。

ニードル脱毛のメリットは、一本ずつ確実に脱毛処理をするために、一度処理した毛根からの再生が極めてしにくい(永久脱毛性が高い)ということです。また、一本ずつ処理するために、間引き脱毛など、デザイン的・部分的な脱毛に適しているともいえます。私が思う最大のメリットは、黒以外の毛、例えば白髪やブラウン・金髪などでも毛質や色を選ばずに脱毛できることです。産毛などの脱毛でも優位性を発揮すると思います。肌の色も選ばないために日焼けしていても脱毛処理が出来ます。現在はニードルを扱っているエステやクリニックはかなり少なくなってきましたが、それでもエステ大手のダンディハウスやTBCではニードルを採用しています。

ニードル脱毛のデメリットですが、メリット欄で述べた一本づつ処理するということが、そのままデメリットにもつながります。まず、時間がかかるということ。レーザーやフラッシュでは照射スポット範囲の毛を一瞬にして脱毛処理します。フラッシュで5cm×1cmくらいが平均でしょうか。(レーザーはもう少し小さいです)その範囲を一本ずつ処理する時間は熟練者であっても一時間弱かかるのではないでしょうか。また、プローブを毛穴に正確に差し込むという行為は、かなり細かく神経を使うので、脱毛処理をする技術者の差が顕著に出ます。
当然、時間がかかるということは費用の負担が増すことを意味します。脱毛処理をする店舗によって差はありますが、現在のフラッシュ・レーザー脱毛料金の低下を考えると、その費用は数十倍といってもいいのではないでしょうか。
それとニードルを途中でやめてしまう理由で多いのが、痛みです。毛穴に微弱とはいえ電流を流すのですから、毛穴の数だけ痛みを感じることになります。医療機関では希望すれば麻酔で無痛にすることも可能ですが、その分は当然費用がかかります。また、脱毛処理をする部分は、処理をする日にはある程度の長さが必要なため、日常の処理で剃ることが出来ない場合があります。このこともニードル脱毛が選択されなくなた一因です。
誤解があるといけないので書いておきますが、他の脱毛方法であるレーザー脱毛やフラッシュ脱毛も当然痛みは伴います。しかし、男性の顔のヒゲ脱毛をする時の痛みを除外すれば、その痛みはほとんど問題ないといってもいいのではないでしょうか。よく照射時の痛みは輪ゴムではじく程度などと表現されますが、体毛に関してはその程度だと考えて差し支えはないと思われます。フラッシュ脱毛を導入しているエステなどの現場で働いている方の声を聞いても、体毛の脱毛で通っているお客さんが痛みを理由に途中で脱毛をやめてしまうことはほとんどと言っていい位ないということでした。ただ、これが男性の髭脱毛となると話は変わってきます。詳しくはここでは書きませんが、その痛みはかなりのものといっていいでしょう。鼻の下にレーザーを照射されると涙が出てくるほどの痛みだとも言います。これは髭の特性によるもので、他の部位とは分けて考える必要があります。


他のページでも書いていますが、医療機関でニードル脱毛をやる場合は希望すれば麻酔をかけてもらう事も可能です。これはその医療機関によって変わってくるので一概には言えませんが、基本的には麻酔は可能です。麻酔の種類にもよりますが、痛みは当然軽減されます。しかし、他の脱毛法であるフラッシュ脱毛やレーザー脱毛に比べて、同じ部位を脱毛処理する場合の施術時間は数倍から数十倍かかるので、その分麻酔等の負担は増えてしまいます。また、現時点でニードル脱毛を施術している医療機関はあまり見当たりません。あったとしても医療レーザー脱毛の補助的な役割としての施術のようで、麻酔をしてフルにニードル脱毛をしてくれる医療機関を探すのは大変かもしれません。医療機関がニードル脱毛をやらなくなったのは、上記の様な理由からで、コスト的に考えて常時ニードル脱毛の技術者を常駐させることにはメリットが少なくなりました。それほど現在の医療レーザーやIPL脱毛は進歩しているとも言えます。


ここで疑問が湧いてくる人が多いと思いますが、何故、大手エステではニードル脱毛を採用しているのでしょうか。ここでも書いてある通り、ニードル法は手間がかかります。脱毛エステが乱立して、激しい価格競争をしている中、人件費という最大のコストがかかるニードル脱毛を続ける理由とは何でしょうか?この点に関しては、私はかなり前から疑問に感じていました。大雑把な言い方をすれば、脱毛エステはフラッシュ脱毛、医療系はレーザー脱毛、ということになります。この流れに逆らって、ニードル法にこだわる理由があるのでしょうか。消費者側のニーズがあるから?いいえ、現状ではニードルを選択する人は極めて少数派です。これは経営側の事情によるものと推察されます。あくまでも憶測の範囲ですが、その事情とは医師法によるものと思われます。
注:この続きは後日、追記します。

ニードル脱毛のまとめ

笑顔

10数年前、レーザーやフラッシュがあまり進化していなかった時代は唯一の継続的な脱毛法でした。その永久性は今でも優位であると思います。しかし、費用や時間がかかることなどを考えると相対的にはあまりおススメ出来ないと思います。
上の項でも述べたように、毛の色や毛質を選ばないので、そういう点ではまだまだニーズがあるのかもしれません。欧州や米国などで少なからずニードルが支持されているのかは興味深いところです。日本人の毛は黒が大半なので、享受できるメリットが意外と少ない様に感じます。

脱毛方法 プローブによるニードル脱毛
採用店舗 大手エステなどや、一部医療機関
メリット 永久性
毛質、毛の色を選ばない
日焼けもOK
間引き、細かい範囲での一部脱毛が出来る
デメリット 時間・費用がかかる
痛み(麻酔をかけていない場合)
技術者による結果の違い
処理する部分の準備